徘徊とは言わないで! 言い換えは「ひとり歩き高齢者」「外出中に行方不明になる」など

訪問介護
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認知症の人の「徘徊」を、言い換える自治体が増えています。

厚生労働省では、「痴呆」を「認知症」へ変更したときとのような「言い換え」の予定はないといわれていますが、自治体によって「徘徊」と表現することを改める動きが広がっています。

この記事を書いているのは、介護の仕事を始めて20年の介護福祉士スミレです。

有料老人ホームで10年間認知症の方の見守り、訪問介護で10年、現在もホームヘルパーを続けています。

その経験から、介護に関して感じたことを投稿しています。

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自治体によって「徘徊」と表現することを改める動き

「徘徊」というと「目的もなく、うろうろと歩きまわること」ですが、

「認知症の方の外出は危険」といった誤解や偏見につながる恐れがあるので、「徘徊」という言葉は使わないとされています。

「徘徊」は、認知症の「周辺症状」と呼ばれる症状の一つ

認知症の方の外出の多くは、ご本人なりの目的や理由があって、道が分からなくなって迷ってしまって、自宅に戻れなくなり、警察などに保護されるケースが多くなっています。

ケガをしていることがあり、最悪の場合は死亡してしまう場合もあります。

大府市では「徘徊(はいかい)」という言葉を使用しないで、「ひとり歩き」「外出中に行方不明になる」「ひとり歩き中の事故」等

福岡県大牟田市では、スローガンを、「安心して外出できるまち」へと、言い換えました。

東京都国立市と鳥取県米子市、愛知県大府市と兵庫県川西市は、
「徘徊」の使用を止め、
「外出中に行方不明になる」「ひとり歩きで道に迷う」などと、言い換えています。

認知症症状で、外出する多くの場合

認知症の方は、今自分が居る場所が現在の自分にとってしっくりしないから

「生まれ育った家へ帰りたい」

「田舎に帰りたい」という高齢者を、家族が一緒に連れて行ったのですが、何十年も前の田舎と全く景色が変わってしまい「ここじゃない」と言われてしまうのです。

「以前勤めていた会社へ行きたい」など

自分の居場所を探すための外出ですから、それを邪魔されないようにこっそり出かけます。

記憶障害のため途中で本来の目的を忘れてしまい、また現在地が分からなくなってしまいます。そのままどこか遠方まで行ってしまいます。

昔、鍛えた足で5キロ、10キロと、驚くほど遠方まで歩いて行ってしまうこともあります。

特に、夕方から夜になると、そわそわと落ち着かなくなり、やたらと外に出かけようとすることがよくあります。

施設で勤務していたときも、千葉の施設からタクシー、電車を乗り継いで、東京の多摩方面まで出かけてしまった入居者様がおられました。

昔、住んでいた場所だったんですね。

警察にもお世話になって、やっと発見、職員が迎えに行ったようでした。

事故なく無事に帰ることができたのは良かったのですが、交通事故などに巻き込まれる場合もあるので、認知症の方の外出は見守りが必要です。

施設であれば複数の職員の目がありますが、個人の自宅では、一時も目が離せません。

玄関に設置し出入りがあった際に画像付きメールでお知らせしてくれる見守りカメラが便利です。

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要介護2以上の方は介護保険が使える場合もあります。

外出が心配な方の玄関に設置し、
「玄関を開けたらメール通知」
または「玄関ドアの前に立ったら検知」の検知設定をします。

玄関前に立つと検知をし
登録済みのメールアドレスに一斉に画像付きメールで送信を行います(最大登録件数6件)

検知メールを確認した後、様子が気になる場合はカメラ専用のページへログインし

ライブ映像または録画映像の確認を行い、

必要であればそのまま会話機能を使い、声掛け(呼びかけ)をしたりする事ができます。

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