訪問介護で調理をするとき、いろんな方がいらっしゃいますので、統一されたレシピはありません。
よそ様の台所で、調味料や調理道具が揃っていない場合もありますし、調理にも気を使いますよね。
利用者様のその日の体調、好みなどに合わせて調理します。
訪問したらまず、体調が変わりないか確認して、その日の献立を決めます。
訪問介護 調理の事例
利用者様は十人十色、全部、個々に違いますので、様々なケースがあります。
A様の場合
A様は独居、認知症があり生活支援は、ヘルパーが朝、夕と一日2回入っています。
朝入るヘルパーは、朝食を出し、掃除や洗濯し、昼食の用意をします。
ゴミ捨ても利用者様と歩いて一緒に捨てに行くこともあります。
夕方は、夕食の用意と翌日の朝の朝食の用意をしながら、入浴の見守りをします。
朝も夕方も一時間以内と、時間が限られているので、調理は味噌汁や簡単なおかずを作り、冷凍食品やお惣菜、漬物などを活用することもあります。
煮物などはめんつゆを使うと手軽に味が決まります。
B様の場合
B様は、亡くなられた奥様が料理が上手だったとのこと。
介護保険を使うようになって、「手料理が食べたい」とのことで、週1回調理に入ることになりました。(ちょっとハードルが高かったですが・・・)
最初はどんなものが食べたいのか聞きながら、「天ぷらを食べたい」「ポテトサラダがいい」「焼き魚が好き」など要望に合わせて作ってきました。
週1回、買い物をしてから入るのですが、野菜など残っても、ご本人は一切料理をしないので、一週間後にしなびた野菜になってしまいます。買うものも調理にも気を使います。
じゃがいも、ニンジン、玉ねぎなど1個、2個と、なるべく使いきれる量を買うようにしました。
週一回しか入らないので、最初のころは、翌日も食べられるようなおかずをタッパーに入れたのですが、一週間後に冷蔵庫を開けるとそのまま残っていることがあって「食欲がない」と言われるのです。
だんだん体調が悪くなってきて「この頃食べられないから、今日はおかゆを炊いてほしい」「スプーンで簡単に食べられるものがいい」と希望されたので、おかゆを炊き、野菜たっぷりのスープ、茶わん蒸し、など作りました。
C様の場合・・・ちょっと珍しい例ですが、
家族の希望で、昼食一食で、味噌汁のほかに、4品作って下さいというお宅がありました。
小鉢を4つ乗せられるトレーが用意されているのです。
食事量は少ない90代の利用者様ですので、ほんの少しずつ4品作るのは、手間がかかります。
先日、作ったものは、
鶏ひき肉の肉団子・・・(材料)鶏ひき肉と卵1/3
卵焼き・・・・・ (材料)卵2/3、砂糖
白菜のとろみあん・・・(材料)白菜の葉 半分、コンソメ、片栗粉
人参のシリシリ・・・(材料)人参3センチ使用、豆苗少々、醤油、みりん
このような要望は、ちょっとビックリしました。
作る料理は、体調の変化で変わってきますね。