訪問介護の家事援助で調理がありますね。
訪問介護の訪問先が一日4軒のうち、3軒が調理ということがよくあります。
朝一番の訪問先で、スープ、ポテトサラダ、サンドイッチ、昼食用におにぎり
2番目の訪問先では、親子丼、みそ汁、3番目の訪問先では、アジの塩焼き、お浸し、春雨サラダ、みそ汁
全部、そのお宅にある材料で作りました。
一人暮らしの利用者様は一人分の料理を作らなければなりません。「よそのお宅で調理するのは苦手!」と言うヘルパーもいます。
調理道具が、どこに何があるのか?まず確認しなければなりません。ベテラン主婦なら毎日調理しているので、大丈夫だと思いますが、
でも、自宅で家族のために調理するのと違って、利用者様宅で一人分の料理を作りますから、つい作りすぎたら無駄になりますね。
カレーを作るなら、一人分でカレールーは一つか二つ、肉50g、ジャガイモ1個、玉ねぎ半分、ニンジン半分でいいですよね!一人分の材料を確認しましょう!
また家庭によって食事習慣も違いますし、利用者様の好みの料理を作るのに気を使います。
ヘルパーの調理で検索すると、ハンバーグや肉団子が多いんですよね。高齢者に柔らかいものはいいのですが、特に既製品のハンバーグや肉団子が好きな人はあまり多くないと思います。
まず、利用者様がどんなものを食べたいのか、栄養バランス、経済的にも予算内で限られた時間内で、作らなければなりませんね。
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訪問介護の調理は、特別に手の込んだ料理は作る時間もありません。普通の家庭のお惣菜でいいのですが、調理があまり得意ではないというヘルパーもいます。
でも次の6つを作れれば何とかなります。
訪問介護 料理スキルが凄く上がった!これは想定外の恩恵!
調理は、通常、ご飯、味噌汁と、主菜、副菜ですが、夕食と翌日の朝食を作る場合もあります。
夕食の分は出来立てを提供し、翌日の朝食の分はお盆に乗せて冷蔵庫に入れます。訪問介護で調理するのが苦手!というヘルパーがいますが、逆に
訪問介護をして料理スキルが凄く上がった!これは想定外の恩恵!と言うヘルパーもいます。
コツをつかめば冷蔵庫を開けて、さーと中身を見て、複数献立を考える。
初任者研修では教えてもらえないけど、実際に経験を積み重ねて大事なスキルが身につきます。
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訪問介護 ヘルパー 調理 レシピ 6つの料理
①味噌汁とご飯
②おひたし
③煮物
④卵料理
⑤焼魚、煮魚
⑥肉料理
この6つに中から一汁三菜を作りましょう。訪問介護 調理は利用者様分だけですから、一人分ですね。同居家族の分まで作ることはできません。
一人分でも夕食分と朝食分の味噌汁など2回分をつくることもあります。
利用者様宅の冷蔵庫などから、ある材料を選び、何を作るか考えます。材料は一人分で用意しましょう。
①味噌汁とご飯
<味噌汁>
水:約1カップ(200ml)ですが蒸発する分をみて、お椀多めに一杯
顆粒だし:小さじ1/2杯~小さじ1
味噌:基本大さじ1ですが、
薄味にする場合は大さじ1/2くらい、または小さじ1杯
※味噌汁2杯分だと倍量ですね。
野菜2~3種類+油揚げ、または卵。お味噌は出身地で好みが変わります。
信州みそが使い慣れている人や、赤だし味噌でなければ食べないという人もいます。好みを確認しましょう。
火を使わない即席味噌汁
味噌 小さじ2
顆粒だしの素 小さじ1/2〜1
乾燥麩、乾燥ワカメ、小ねぎ
お湯:約1カップ(200ml)
全部混ぜるだけ
<ご飯>
電気釜で普通に炊ければ、コメをとぎ、タイマーで予約すればいいですが、利用者様の体調によってはお粥を炊く場合もあります。
訪問したとき体調をうかがってから準備します。
②おひたし
ほうれん草、小松菜など野菜を茹でて、めんつゆ、おかかなどかけます。
キャベツを良く茹でてお浸しにしました。
高齢者は義歯の方も多く、茹で野菜の茹で方が少ないと嚙み切れないことがあります。柔らかく茹でましょう。
③煮物
肉じゃが、ナスの煮物、カブの煮物、大根の煮物、カボチャ、里芋の煮っころがしなど
玉ねぎと肉のすき焼き風
肉豆腐
④卵料理
卵焼き、茶わん蒸し、オムレツなど
⑤焼魚、煮魚
アジの塩焼き
カレイの煮つけ
塩サバ、鮭、など
⑥肉料理
肉は柔らかい鶏肉、豚バラ肉、しゃぶしゃぶ肉など食べやすいですね。
大根やニンジンはピューラーで薄くスライスすると食べやすいです。
このようなレパートリーから、訪問した日の利用者様の体調など考えて、一汁三菜を作ります。
高齢者は食事の量も少ないことが多いので、食べられなくて捨てることが多くならないよう作りすぎないようにします。
義歯の方も多いので柔らかく噛みやすいことを心がけましょう。
私は、初めての利用者様の場合は、会話をしながら、どんな味付けがいいか聞きながら、途中で味見をしていただいています。
味付けの基本の割合は
材料の量にもよりますが、一人分だと、
醤油大さじ1/2 :みりん、または砂糖大さじ1/2:料理酒大さじ1/2
標準的な味ですが、甘いのがお好きな方は、みりんを増やしてください。
みりんや料理酒がないお宅もありますので、醤油と砂糖で味付けするしかないですね。
辛くなりすぎないように気をつけてください。
野菜の煮物を作るときー---だし10:醤油1:みりん1:酒1
煮魚を作るときー----水5:醤油1:みりん1:酒1
残った食材の賞味期限が迫っているとき/冷凍できる野菜
一人暮らしの方の調理をすると、少なめに買い物しても、材料が残ってしまう時があります。
特に複数のヘルパーが、毎日調理に入るお宅の材料が古くなっている場合があります。
半分のキャベツの端が茶色くなっていたり、きゅうりがブヨブヨになっていたり。
冷凍できるものは冷凍してほしいなぁと、思います。
豆腐の冷凍
例えば3連パックのお豆腐
一度に、1パックしか使わないので、2パック残ってしまいます。
賞味期限が長いものもありますが、それでも次に使う時に賞味期限切れになってしまう豆腐がありました。それをサイコロ状に切って、保冷バックに入れて冷凍しておきました。
次回、入ったとき、出汁にめんつゆを入れ、冷凍ホウレンソウを散らして煮物を作りました。
柔らかくて食べやすい一品出来上がり。
但し、豆腐は木綿豆腐がいいです。絹ごしではちょっとスカスカしてしまいます。
ナスの冷凍
ナスを半分に切って水に浸ける。
一つずつラップに包んで冷凍します。
いつでも、ナスの味噌炒めができます。
ニンジンの冷凍
切って茹でたニンジンを冷凍しておくと、使う分だけ出して使えます。
煮物やカレーにすぐ使えます。
玉ねぎの冷凍
玉ねぎもスライスしたり、みじん切りにして冷凍すれば、調理が時短ですみます。
カット野菜の冷凍
最近、スーパーで売っている炒め物用のカット野菜
洗わなくてすぐに使えるカット野菜です。
玉ねぎ、キャベツ、ニンジンを個別に買わなくてOK!
一袋で3回使えるくらいの量なので、分けて冷凍しました。
(野菜炒め)
サラダオイルで炒め、塩コショウ、弱火で良く煮てから、
水で溶いた片栗粉でとじる。
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訪問介護 料理 レパートリー /よくある食材で作るレシピ
利用者様のお宅にある材料を見て、作れるものを考えましょう。
魚:鮪・鱈・鮭・ブリ・鯖・カレイ
鮪・・・・刺身
カレイ・・煮つけ
ブリ・・・照り焼き
鮭・鯖・・・焼き魚
鯖・・・・・味噌煮
鱈・・・・・鱈鍋
鱈鍋:出汁に鱈、白菜、シメジ、ほうれん草、豆腐
すし飯は、「すしのこ」がなければ酢1/2カップ+砂糖大さじ1+塩少々
肉:しゃぶしゃぶ用の肉・バラ肉・鳥のささ身・など
大根、ニンジンの切り方に工夫!スライサーで薄く長く切ると、タレが絡んで美味しい!
バラ肉の焼肉:醤油+砂糖で下味をつけて片栗粉をまぶして焼く
(もも肉など脂身がないと固い肉になるので、バラ肉やロースなどがいい)
卵:
電子レンジで600Wで1分30秒
※様子を見てゆるい場合は10秒ずつ追加加熱する。
野菜:ほうれん草・小松菜・白菜・キャベツ・菜の花・なすカブ、ピーマン、カボチャ、トマトなど
ロールキャベツぐらいによく煮る
(切り方が厚いと時間がかかる)
ニンジンとレンコン・・・千切りにして油を使って炒め、少し水を入れて弱火で柔らかくなるまで煮る。醤油+砂糖で味付け。
玉ねぎ・・・豚肉、または鶏肉と一緒に炒め醤油+砂糖で味付け。
卵でとじれば、豚丼か親子丼
ジャガイモを丸ごとラップして、レンジで7分~8分
ジャガイモの大きさとレンジによって違いますので、様子を見ながら加熱してください。
好みで玉ねぎのみじん切りを入れ、きゅうり半分、加熱したニンジン5㌢を加え、マヨネーズで味付けしてください。
ポテトサラダの出来上がり
なすとろとろ煮
なすは切って塩を入れた水で10分ほど浸ける。
なすをフライパンに入れ、ごく弱火で蓋をして煮る。
このようにすると、トロトロなすになります。
味付けは醤油、味りん、あればオイスターソース
飲み込みが悪い・むせるようならスープに片栗粉でとろみが必要です。
豆腐、油揚げ、厚揚げ
豆腐・・湯豆腐・冷ややっこ・豆腐ステーキ・入り豆腐
かにかま、ちくわ、ソーセージ、チーズ
タンパク質を補うために、そのままでも手軽に使えますね。
野菜炒めなどにちょっと入れると味の幅が広がります。
ヘルパー調理献立のヒント
・白菜・ニンジンを弱火で柔らかく煮てから
・エビ・いか豚肉を合わせ、
・鶏ガラスープの素(コンソメでも可)、塩で味を調えて
・水溶き片栗粉(大さじ1を同量で溶かして少しづついれて、トロトロにする)
鶏肉と玉ねぎを薄切りにしてよく炒める
醤油、みりん大さじ1づつ
卵を溶いて、回しかける
・酒、みりん、醤油
弱火でゆっくり煮て柔らかく!
・ニンジンを柔らかくなるまで煮て、砂糖、醤油で味付け
・その中に木綿豆腐をくずして混ぜる
カブはすぐに柔らかく煮えるのでいいですね。出汁にカブと油揚げを入れて、みりん+醤油 大さじ1づつ入れて煮る
正方形の豆腐(絹ごし)と卵一個でできます。
卵を割りほぐし、絹ごし豆腐もくずします。
めんつゆ大さじ1+水30ccくらい
ラップをして、レンジ200Wで10分加熱
*固まらかったらレンジのWを上げて様子をみてください。
利用者様によって様々な「こだわり」や「好み」がある
利用者様は長い人生経験で、食事についても こだわりがあります。
名古屋出身の方は、信州みそは好みません。赤だし味噌ですね!
漬物は食べないという人
サツマイモは食べないという人
始めて調理に入るときは、利用者様から好みなど聞き取りして、味見もしていただきながら調理しましょう。
訪問 介護 料理でやってはいけないこと
・利用者様本人以外の料理をつくること(家族の分など)NG
・ヘルパーが自宅で事前に作ったものを利用者宅へ持参することはNG
・手の込んだ料理を作ることは(おせち料理など)NG
料理を失敗しないコツ
料理が出来上がって「味が濃すぎた」「焦げちゃった」などと失敗すると、ガッカリですね。
以下のことを気を付ければ大丈夫ですよ!
訪問 介護 料理 まとめ
訪問介護は料理を作るだけではなく、利用者様と会話をしながら、健康状態を確認したり、プランによっては掃除や洗濯が入っている場合もあります。
限られた時間の中で利用者様の笑顔が見られるような料理を作りたいですね!
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