高齢者 が転倒 して骨折・背骨 圧迫 骨折・どうなる?入院?施設?自宅?

家庭内の怪我
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最近、訪問している利用者様の急変が多いです。
気温差が大きかったり、身体の動きが悪かったり、食欲がなくなって食べられなくなり急激に痩せてしまう人もいます。

高齢になると、ちょっとしたことで躓いて転倒したりしますよね。
若い時と違って、それが寝たきりの原因ににもなります。

この記事を書いているのは
介護の仕事を始めて20年の介護福祉士スミレです。

有料老人ホームで10年間認知症の方の見守り、訪問介護で10年、現在もホームヘルパーを続けています。その経験から、介護に関して感じたことを投稿しています。

家庭内の事故・急変/最近の事例

転倒して入院。その後、訪問介護は終了(80代女性)

・認知症初期の方ですが、一人暮らしなので、買い物、掃除で訪問していました。遠くに住んでいる娘さんがお母さんに毎日電話して、「デイサービスに行く日」「今日はヘルパーが来る日」と確認していました。

娘さんが買い物の品物を読み上げて、お母さんがメモするという状態で、ヘルパーが買い物に行き、一人暮らしも何とか生活できていました。でも、突然自宅で転倒して救急搬送、入院。訪問介護は終了しました。

背骨 圧迫 骨折で、いきなり背中と腰の痛み(96歳男性)

96歳、息子さんと二人で住んでいて、認知症もなく元気に生活していた方ですが、夜ベットで寝ている間に、いきなり背中と腰の痛みでトイレにも行けなくなってしまいました。そのため布団、畳を便汚染・・・

今まで認知症はなかったのですが、「一時的に見当識障害、幻覚・錯覚がおきてしまった」と息子さんが嘆いていました。

圧迫骨折は背骨がつぶれたように折れてしまう状態になりますが、気づかないうちに圧迫骨折することがあるそうです。しばらく自宅で何とか生活していましたが、息子さんは介護が限界になって、お父さん入院。訪問介護は中止になりました。

玄関の段差で転倒。左足に力が入らなくなった(80代女性)

支援1で掃除のために訪問していた利用者様ですが、ヘルパーが掃除中に段差のある玄関で倒れてしまいました。

大きな音に、驚いて駆けつけると動けないでいるのです。何とか居間に移動しようとしても、「左足に力が入らない」と横に倒れたままです。

訪問介護は、このようなときに一人で何とかしなければいけないので、大変ですね。すぐ、サービス提供責任者に連絡を取って、指示を受けました。

「そのお宅の電話から、息子さんの携帯電話へ連絡をとって、どうするか聞いてください。」ということでした。ヘルパーの携帯からだと誰だかわからなくて、電話に出ないこともあるから、ということでした。

息子さん「何かありました?」と驚かれ、「ちょっと待ってください」と。しばらくして息子さんから電話があり、「親戚の人が駆けつけるから、ヘルパーさんは退室して良い」とのことでした。救急搬送するにしても家族が同乗しないとできません。親戚の人が来てくれると利用者さんに伝えると、ホットした様子でした。

ヘルパーができることは、ここまでです。心配でも救急搬送で一緒に行くことはできないですね。

体力が日に日に衰える利用者様(80代男性)

足が弱くなって、家の中でもシルバーカーを使って移動しながらも、自分で味噌汁を作りご飯を炊いて生活していた方でした。

ここ最近、急に体力がなくなって、寝たきり状態になり、用意した食事もベットで食べるようになってしまいました。そして、左腰に褥瘡ができてしまい、ヘルパー訪問が週3日から毎日入るようになりました。

あるとき、朝は食欲があり、おじやなどたくさん食べていたのですが、午後、訪問した時に激しく嘔吐していて、着替え、ベットシーツ交換しました。体温を計ると37度超えていて心配しました。

このようなことがあると、ヒヤヒヤしますが、翌日朝、様子をきいてみると、平熱に下がったとのことで安心しました。

調理で訪問した翌日、「亡くなった」と連絡ありました

まだ、70代の方ですが、動脈瘤があって手術できない状態の人でした。最近「食欲がない」と言いながらも、好きなカレーライスなどリクエストしていました。そのカレーライスを作った翌日、娘さんが尋ねると倒れていたということでした。

そのままお亡くなりになったと事務所に連絡があったのです。愕然としました。3年間も毎週火曜日に訪問して料理を作っていたのですが、もう2度と訪問することはなくなりました。

まとめ

高齢者の訪問介護は、平穏な暮らしをしていても「いつ突然、急変するかもしれない」と考えることが必要です。もし、訪問中に何かあったらどこに連絡して、どう対処すれば良いのか行動できるようにしたいものです。

そして、毎日のように訪問していても、突然何かあれば、それっきり、二度と訪問できなくなり、会えなくなります。

人生の最終章にいる利用者様。お会いした時は、気持ちよく過ごしていただけるように心を配っていきたいと思います。