グループホームでの介護士の仕事のポイントは、「介護」というよりも、「日常生活のお手伝い」が重要になります。
入居者様がご自身でできることを尊重し、どうしてもできない部分を介護士がお手伝いをします。生活全般に対して常時の見守り、介助が必要な方の支援をするのが仕事です。
グループホームとは?
高齢者のグループホームは「認知症対応型共同生活介護」という名称で、地域密着型サービスの1つです。
5~9人を1つのユニットとした少人数制で、個室があり、入居者様が他の入居者様と一緒に暮らす事でお互いを支えあいます。
5~9人という小規模だから馴染みの職員と信頼関係を持って生活する施設です。
職員は入所されている入居者様と一緒に買い物・調理・掃除・洗濯等の家事の分担、その他の活動をご利用者と共に行っています。
認知症のレベル、生活レベルによって仕事内容は大きく変わります。
5年、10年と年数が経過すると、認知症の症状が進んできます。そうすると、今までできたことができなくなってきます。
その入居者様の自立度に応じて、必要な介助や、見守りを行いながら共に生活していきます。
グループルームでの体験
グループホームではありませんが、有料老人ホームの中に認知症の入居者様のためのグループルームを担当したことがあります。
朝7時から夜8時まで、早番、遅番の2交代で、認知症の入居者様の見守りをしていました。
グループルームでは、メンバーひとり一人、得意なことをやっていただきました。
昔、OLだった方はお茶を入れるのが得意!喜んでお茶を入れてくださいます。
縫物が好きな方には、手提げ袋を手縫いで縫っていただきました。
掃除が好きな人は、ほうきで床を掃いてくれました。
全部、下準備は職員がして入居者様の達成感を重視しました。
このように、顔なじみの人たちと落ち着いた日々を送っていただきましたが、10年過ぎると、認知症も進行し、最初のころのようにできなくなり、また、他にも認知症の入居者様が増えて、このグループルームはできなくなりました。
グループホームも入居している方の介護度によって支援の仕方も変わってきます。
排泄も一人では難しくなり、入浴も介助が必要になったり、食事介助が必要になる場合もあります。
グループホームの仕事内容と一日の流れ
施設によって違うと思いますが、例えば
《日勤の場合》
8:30 出勤
9:00 バイタルチェック・申し送り➡入居者様のバイタルチェックをし、夜勤担当からの申し送りを受けます。
10:00 散歩、または買い物➡入居者様と近くのスーパーマーケットへ行き、食材を購入。
11:30 昼食の準備
12:00 昼食➡ 入居者様と一緒に配膳や食事の準備をします。
食事介助が必要な入居者様には食事介助も行います。
食後の片づけが終わったら、服薬介助、口腔ケアをします。
13:00 入浴➡入浴前にバイタルチェックをし、必要な方には入浴介助を行います。
15:00 おやつ➡一緒にテーブルを囲み、おやつを食べながら団らんを楽しみます。
15:30 レクリエーション➡簡単なゲームや体操に取り組みます。
16:30 申し送り➡ 夜勤担当が出勤したら、申し送りをします。
17:00 退勤
《夜勤の場合》
16:30 出勤➡ 日勤担当から申し送りを受けます。
17:00 夕食の準備
18:00 夕食 ➡入居者様と一緒に配膳や食事の準備をし、食事介助が必要な入居者様には食事介助も行います。
食後の片づけが終わったら、服薬介助、口腔ケアをします。
19:00 自由時間
20:00 就寝準備 ➡必要な入居者様には排泄介助、更衣介助を行います。
20:30 消灯 ➡ 入居者様の居室を定期的に巡回し、体位交換も行います。
入居者様からのコールにも随時対応します。
消灯後は、夜勤担当は交代で休憩を取ります。
6:00 朝食の準備
7:00 起床介助 ➡必要な入居者様には更衣介助を行います。
バイタルもチェックします。
8:00 朝食 ➡ 入居者様と一緒に朝食の支度をします。
必要な方には食事介助を行います。
食後の片づけが終わったら、服薬介助、口腔ケアをします。
9:00 日勤へ申し送り
9:30 退勤
グループホーム介護士のメリット&デメリット
メリット
1、車椅子への移乗やオムツ交換等、腰痛の原因となる身体介護が比較的少ない。
2、特養に比べ負担は少ない。
デメリット
1、介護技術・知識が身につきにくい。
2、医療職の配置が少なく施設により医療的業務が発生する。
グループホームは施設サービスと異なって、認知症の入居者様と一緒にゆっくり時間が流れる感じです。
グループホームの仕事を探すには 地元のお仕事探しを相談してみる!