2021年夏は、新型コロナ感染が拡大し続け、日本中、不安でいっぱいの時、医療現場では過酷な状況の中で、コロナ感染の患者を受け入れ、全力で対応されました。
そのような必死の看護をされた看護師さんの中には、コロナ感染者が減少してきた秋に、燃え尽き症候群(バーンアウト)を発症したというニュースをテレビ放送で知りました。
介護士も、介護の仕事に使命感とやりがいをもって、全力で取り組んでいた人が、ある日、突然ぼんやりしたり、やる気がなくなってしまう。燃え尽き症候群(バーンアウト)になる人もいます。
そんな症状は、介護や福祉、医療、教育などの対人サービス業に従事する方に多いのです。
燃え尽き症候群(バーンアウト)とは?症状は?
つらい仕事が原因で疲れ果て、無気力になり、突然、炎が燃え尽きてしまったような状態です。
燃え尽き症候群(バーンアウト)という言葉は、造語で
1974年代にアメリカの精神心理学者ハーバート・フロイデンバーガーが用いました。
燃え尽き症候群(バーンアウト)の症状は?
「燃え尽き症候群(バーンアウト)」の主な症状は
・朝起きられない、眠れなくなる
・仕事に行きたくない
・お酒の量が増える
・イライラが募る
・吐き気や倦怠感など、我慢できる不調
・仕事が手につかない
・人との関わりを避ける
・心に余裕がなくなり、仕事のことが頭から離れないことが大きな特徴です。
このような症状が起きたら要注意です。
燃え尽き症候群はヒューマンサービスに従事する人に多い
ヒューマンサービス(対人サービス)には、物ではなく、「無形のもの(サービス)」を提供する、という特徴があります。
介護職、看護師、教師といった職業は、年々需要とサービスの過剰な負担が増加して、1人の仕事量がどんどん増え、心の病気が発生してしまうのです。
燃え尽き症候群(バーンアウト)の予防法は?
・十分な休養をとること
・自分の中での限界を設定して仕事から離れる時間を作ることが大切です。
・心に余裕が生まれる環境を準備しましょう。
・仕事上での疑問や悩みを感じたときに周りのスタッフを頼ること。周囲の人へ相談して一緒に解決するようにすれば、負担やストレスを軽減でき、必要以上に頑張らなくても仕事に取り組めるようになります。
長時間勤務が続いていたり身体的な負担が大きかったりすると、燃え尽き症候群を引き起こしやすくなります。
職場環境を変える方法も!
燃え尽き症候群の原因は職場環境である場合も考えられますので、どうしてもストレスを解消できなければ、休職や転職して今の職場から離れることを考えるのも良いでしょう。