訪問介護で日中、独居のお宅を訪問すると、プランによりますが、
排泄介助し、食事介助して洗濯機を回したりお掃除したり、一時間の時間内で一杯一杯です。
このようなケアの場合は、食事の準備は家族にお願いするのですが、
あるお宅では、ご飯、みそ汁、つくだ煮、煮豆というパターンなのです。
たまにレトルトの副菜も用意してくれているのですが、高齢者のご本人が、
おかずはつくだ煮と煮豆しか食べないのです。
高齢者が食べやすい食品と食べにくい食品
高齢になると、歯や歯茎が弱くなって、柔らかいものを好むようになります。
義歯があっても義歯を使わないで、食事をする人もいますね。
そうすると、あまり噛まないでも食べられることになりがちですね。
食べやすい食品
・肉団子・ハンバーグ・つくねなど
・ゼリー・水ようかんなど
・シチュー・カレー・コーンポタージュなど
・果物をミキサーにかけたものなど
・ヨーグルト・アイスクリームなど
・茶碗蒸し・プリン・ムースなど
・おかゆ・パンがゆなど
食べにくい食品
・きゅうり・キャベツなど(噛みにくい)
・たけのこ・ごぼう・ふき・セロリなど
・ がんも・はんぺんなど(スポンジ状のものだから)
・弾力の強い 麺類・こんにゃくなど
・ 酢の物・レモンなど
・みそ汁・お茶・水など
・のり・わかめ・もちなど(口の中に張り付く)

高齢者の好みは?

柔らかいとベタベタとは違うのよねー

きざみ食も見ただけで食欲がなくなるよー

芋類は、戦後を思い出して嫌だわ

飲み込む力(嚥下機能)は低下していないか、食事を楽しんでいるか?考えて作っています。
★小さく切る、柔らかく煮る、が基本
★大根よりは蕪が食べやすいようなので、コンソメ煮にして鶏ひき肉を加えとろみをつけたりしています。
高齢者用のお弁当
高齢者は、長年の食事習慣で食べ慣れないものは食べてくれないのです。
食事を用意する家族の方は大変だと思います。
歯や歯茎が弱くなって、嚥下機能も心配な状態になりますが、美味しい食事は一番の楽しみですよね!
食べやすくて美味しい食事を用意できるといいですね。
あるお宅では、冷凍庫に、高齢者向けお弁当が用意されているのです。
管理栄養士が監修し献立を立て調理されているので、栄養も満点、彩り味も多彩で飽きさせません。
レンジ加熱だけで食事が完成するので調理の手間が省け、落ち着いて食事介助ができます。

やわらかさのレベルに応じて3つの食事コース
お口の中の状態で、どのような柔らかさが向いているか、ちょっと卵焼きで想像してみてください。
この写真はだし巻き卵です。出汁が入っているので卵だけで焼いたときよりちょっと柔らかいですね。
一番柔らかいのはふわっとしたスクランブルエッグです。
やわらかレベル1:厚焼き卵ほどのかたさ
・ちょっと柔らかめ
やわらかレベル2:だし巻き卵ほどのかたさ
・お箸でほぐれる かなり柔らかめ
やわらかレベル3:スクランブルエッグほどのかたさ
・ムース柔らかめ
お食事される方が、どれを美味しく召し上がれるか検討してくださいね。
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