訪問介護で、「生活援助」は最も身近な介護保険サービスです。
一人暮らしで家事を行うのが難しくなった場合に掃除、洗濯、調理、買い物代行など行う「生活援助」です。
「生活援助」に関する事例
事例A
高齢者が一人暮らしでも、家族が近くに住んでいる場合、介護保険に理解がないと、
娘、孫は、ヘルパーがいると片付けてくれると思って散らかして帰っていくのです。
寝たきりの利用者様のケアは1時間(身体1、生活1)で30分ずつです。
身体介護は30分で、ポータブルトイレの洗浄、パット交換、清拭、服薬
生活介護も30分で調理、食事の提供、洗濯、掃除、食事の下膳、洗浄。
こんなケアの内容で、家族の食器まで洗う時間はありません。
あまりにも続いたため、
事務所からケアマネを通して「家族がいる場合は生活援助はできません。身体介護のみです」と
家族に伝えてからは、ようやく改善されました。
事例B
家族と住んでいる利用者様ですが、日中独居のため、身体介護と食事介助、洗濯のみのケアで、毎日昼、夕方、ヘルパーが入っていました。
家族と同居だと掃除ができないんです。ほこりが溜まっていて、とても不衛生ですが、家族が掃除してくれるのを待つしかありませんでした。
事例C
掃除のやり方について、日常の掃除機をかける、拭き掃除と決めているわけですが、大掃除のような掃除までは、「生活援助」ではできません。
利用者様の息子さんから、「カビ取り、換気扇の掃除など、大掃除のような掃除をやってほしい」と言われました。
介護保険サービスでは?
という決まりになっています。
なぜかと言うと
では、一人暮らしでなく、家族がいても生活援助を利用できるのは、どういう場合でしょうか?
例えば、家族が病気や障害を抱えているケースです。
同居家族がいても病気や障害を抱えているので、利用者のために家事ができない状態なら、「生活援助」でヘルパーが入ることができます。ケアマネがその旨を必要書類に記載し、プランに位置づけることが必要です。
まとめ
訪問介護は、細かくルールが決まっています。
このルールに従って、利用者様、家族、ヘルパーともに気持ちよく介護サービスを使っていただきたいと思います。
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