施設では、全員、食堂で食事をし、夕食が終わると、すぐ立ち上がって、居室へ帰ろうとする人が多いですね。
健康な人なら、それが普通ですが、認知症で、ご自分の部屋がわからなくて他人の部屋に入って
しまう人がいます。
車いすの人も多いので、職員が一人一人お部屋に送って、お休みケア(歯磨き、、排泄介助、パジャマの着替え)をしています。
そうすると、帰る順番を待っていられなくなるのです。
あるとき、歩行が不安定で、シルバーカーを押している人が、順番を待っていられなくて、怒り出し、 興奮して、シルバーカーを投げつけ、転んでしりもちをついてケガをしたのです。
また、別の入居者は、外で転んで頭を強くぶつけたようで、おでこの色が変わり、 その後も、右側に転びやすくなってしまいました。
この人もお休みケアが終わってもまた、食堂に出てきてしまうようになってしまいました。
認知症が進むと、生活の基本的なことが分からなくなります。
例えば、トイレの場所、食事の仕方など・・・
トイレが分からなくなって、ゴミ箱に放尿したり、食事を手づかみで食べたり・・
でも、感情だけは残るので「ダメ」などと強く怒ったりしてはいけません。
認知症が進むと、家庭で介護していると家族はとてもストレスになりますが、
有料老人ホームでは24時間体制ですから職員が交代で見守ります。
夜勤専門の職員は、このようなことも対応します。
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