認知症が進むと、家庭で介護していると家族はとてもストレスになりますが、施設に入居すると、どんな様子でしょう?
施設では安心して生活ができるのか心配になりますよね。
有料老人ホームに入居している認知症の方の症状
有料老人ホームに入居していて、認知症が進行した方も多くなりました。
夕暮れ症候群
特に多いのは帰宅願望です。
今いる場所が落ち着かない、不安を感じると「家に帰ります」と、毎日頻繁に訴えます。
毎日、バス停の時間を確かめに来る方、また「タクシーを呼べ」と言われる方もいます。
職員が目を離したすきに外へ出て行ってしまうと大変です。
認知症のおもな症状には、記憶障害、見当識障害や理解力・判断力の低下ですが、
認知症の方は、外が薄暗くなると落ち着かなくなり、不安になる夕暮れ症候群という状態になります。
夕食後のケア
施設では、全員、食堂で食事をし、夕食が終わると、すぐ立ち上がって、居室へ帰ろうとする人が多いですね。
健康な人なら、それが普通ですが、認知症で、ご自分の部屋がわからなくて他人の部屋に入ってしまう人がいます。
車いすの人も多いので、職員が一人一人お部屋に送って、お休みケア(歯磨き、、排泄介助、パジャマの着替え)をしています。
そうすると、帰る順番を待っていられなくなるのです。
あるとき、歩行が不安定で、シルバーカーを押している人が、順番を待っていられなくて、怒り出し、 興奮して、シルバーカーを投げつけ、転んでしりもちをついてケガをしたのです。
また、別の入居者は、外で転んで頭を強くぶつけたようで、おでこの色が変わり、 その後も、右側に転びやすくなってしまいました。
この人もお休みケアが終わってもまた、食堂に出てきてしまうようになってしまいました。
認知症が進むと、生活の基本的なことが分からなくなります。
例えば、トイレの場所、食事の仕方など・・・
トイレが分からなくなって、ゴミ箱に放尿したり、食事を手づかみで食べたり・・
でも、感情だけは残るので「ダメ」などと強く怒ったりしてはいけません。
有料老人ホームでは24時間体制ですから職員が交代で見守ります。
夜勤専門の職員は、このようなことも対応します。
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